急性胃腸炎|千里丘かがやきクリニック|吹田市長野東の内科・消化器内科

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急性胃腸炎

Acute Gastroenteritis

急性胃腸炎|千里丘かがやきクリニック|吹田市長野東の内科・消化器内科

急性胃腸炎とは

急性胃腸炎とは、胃腸の粘膜が何らかの原因により炎症を起こして傷ついている状態です。

炎症を起こした粘膜は腫れあがって、下痢や吐き気、嘔吐、腹痛を引き起こします。

胃腸の粘膜に炎症を起こす原因にはさまざまなものがありますが、ノロウイルスなどのウイルス性感染症が多く、一般的に急性胃腸炎というと、感染性胃腸炎を指すことが多いです。

急性胃腸炎の原因

急性胃腸炎の原因は、感染によるもの以外に、薬剤やアレルギーが原因となることもあります。

感染症によるものは、ウイルス性、細菌性、その他の感染性胃腸炎に分けられます。

 

・ウイルス性胃腸炎

小児の下痢の原因は、大半がウイルスの感染によるものであり、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスが代表的です。余談ですが、令和2101日からロタウイルス感染症の予防接種が定期接種になりました。

特にノロウイルスとロタウイルスが原因となることが多く、ロタウイルスは5歳未満のお子さんのほぼ全員が感染すると考えられています 

年齢が高くなるにつれロタウイルスでの急性胃腸炎の頻度は少なくなり、ノロウイルスによるものがその大半を占めるようになります。ノロウイルスはアルコール消毒では消えないため注意が必要です。

 

・細菌性胃腸炎

乳児期以降の小児や成人では細菌感染が原因の急性胃腸炎にかかることがあります。

生卵や生肉の摂取によって感染することから、食中毒の一種として捉えられることもあります。

原因となる細菌には、カンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌などがあります。

調理する人や学校・家庭内に感染した人がいる場合、細菌やウイルスが付着した料理を食べたり、手指についた細菌やウイルスが口に触れたりすることで感染します。

夏場に感染者が増える細菌性胃腸炎の原因となるカンピロバクター菌は、鳥類や犬・猫などのペットの腸に存在します。

鶏肉や豚肉などをしっかり過熱していなかったり、料理の際にまな板や手に細菌が付着していたりすることによって感染します。鶏肉の刺身を提供する飲食店がありますが、医療関係者の立場からすると、お勧めできません。

 

・その他 アニサキス症

アニサキスが寄生している生魚の食事後、体内に侵入したアニサキスが胃や腸の壁に食いつくことで、症状を引き起こします。アニサキスが胃や腸の壁に食いついたことによるアレルギー症状で、急激な腹痛や吐き気が起こります。 稀に、小腸に穴が開いたり、アナフィラキシーショック症状に陥るケースもあります。

急性胃腸炎の症状

急性胃腸炎の症状は、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などがあります。

その他、お腹の張りや食欲不振を訴える方もいます。

嘔吐や下痢により、脱水症状が起きると、子供さんであれば泣いているのに涙が出ない、クチの中が乾燥している、ぐったりした感じなどの症状がみられるようになります。

また、合併症を引き起こすこともあり、細菌の種類によっては、手足の動かしにくさ、血便、貧血、けいれん、意識障害などを発症することもあります。

検査・診断

急性胃腸炎は、細菌やウイルスの培養には時間がかかるため、臨床経過や診察から診断されることがほとんどです。

脱水の症状が強いときや食中毒などの集団感染が疑われるなどの状況があれば、検査にて確定診断が行われることもあります。

ノロウイルスやロタウイルスは、便を用いた検査が可能です。

細菌性急性胃腸炎であれば、便を顕微鏡で確認したり、培養をしたりすることで、原因となる細菌を調べます。

また、脱水の程度を調べるための血液検査や尿検査が行われることもあります。

腸管出血性大腸菌(O157)が疑われる場合には、ベロ毒素と呼ばれる毒素を検査することもあります。

また、貧血、血小板、腎機能の障害を調べるために血液検査を行うこともあります。

アニサキス症を疑う場合は、胃カメラを行います。

急性胃腸炎の治療

水分・糖分・ミネラルを適切に摂取しながら、脱水を避けることが大切です。吐き気が強く水分摂取が難しい場合は、少量ずつ頻回に水分摂取をすることが大切です。

市販の経口補水液を摂取することも有効です。(スポーツドリンクの吸収率は水と変わらないためお勧めしません。)

口から水分が摂取できず、脱水の程度が強い場合には、点滴による水分補給を行います。

下痢止めは腸の運動を抑えてしまうため、腸内にある病原体を体内に押しとどめてしまい、その分身体が毒素を吸収してしまう可能性があるため基本的には使用しません。

腸内細菌叢を回復させるために、整腸剤の内服薬を処方することもあります。