新型コロナウイルス抗体検査
Medical
新型コロナウイルス抗体検査
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ファイザー社やモデルナ社の新型コロナウイルスワクチン接種がすすんでいます。
副反応に苦しんだ方もいらっしゃると思いますが、逆に、副反応がまったくなく、ワクチンの効果があったのか不安に感じておられる方も多いと思います。
当院では、ワクチン接種の効果を判定するのに有用な、新型コロナウイルススパイクタンパク質(Sたんぱく質)に対する抗体(定量的IgG抗体)検査を受け付けています。
新型コロナウイルスは、その表面にスパイクタンパク質と呼ばれる突起状のトゲを持っており、そのトゲがヒトの細胞に存在する受容体という部位に結合して細胞の中に入り込んで感染することがわかっています。ワクチン接種をして得られる中和抗体は、このトゲの部位に結合することにより、新型コロナウイルスへの感染や重症化を防ぐ働きをします。
当院では、アボット社のSARS-CoV-2 IgG II Quant抗体検査用試薬を使用した抗体検査を実施しています。この試薬は、新型コロナウイルスに感染した人やワクチン接種を受けた人の、血液中のウイルス表面のSタンパク質に対する抗体量を測定するよう設計されています。
この検査で分かることは、過去に感染したかどうか、ワクチン接種後の効果(抗体価)、以上の2点です。
自然感染およびワクチン接種による抗体が、どの程度持続するかはまだよくわかっていません。
また、ヒトの体内でどれだけの抗体価があれば、発症や重症化予防に十分であるかは明らかになっていませんが、基礎実験の結果によると、4,160以上あると、ウイルスの増殖を抑える効果があるようです。
ワクチン接種後の抗体検査について BML社のパンフレット[LINK]
抗体検査は、保険適用ではないため自費診療となります。
検査費用について
当院に受診歴がある方は3,300円(税込)、受診歴のない方は3,850円(税込)です。
外注検査となるため、検査結果は2-3日で判明します。