慢性肝炎|千里丘かがやきクリニック|吹田市長野東の内科・消化器内科

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慢性肝炎

慢性肝炎|千里丘かがやきクリニック|吹田市長野東の内科・消化器内科

CHRONIC HEPATITIS

慢性肝炎

「健診で肝機能の異常を何年も指摘されている」「B型肝炎のキャリアと言われたまま、通院が途切れている」「C型肝炎と言われたが、昔の治療がつらくて諦めた」——慢性肝炎は自覚症状がほとんどないまま進行し、気づいたときには肝硬変や肝がんに至っていることがあります。一方で、現在はC型肝炎の大半が飲み薬で治り、B型肝炎も内服で抑え込めます。当院では消化器病専門医が、原因の特定、線維化の評価、そして肝がんの定期的な監視までを継続して担当します。

このような状況に心当たりはありませんか

  • 健診で毎年ALT(GPT)やγ-GTPの異常を指摘されている
  • B型肝炎ウイルスのキャリアと言われたが、通院していない
  • C型肝炎と診断されたが、治療を受けないまま年月が経った
  • 昔インターフェロン治療を受け、ウイルスが消えなかった
  • 肝炎ウイルス検査を、これまで一度も受けたことがない
  • 1992年より前に輸血や大きな手術を受けた
  • 脂肪肝と言われ続けているが、放置している
  • ご家族に肝炎、肝硬変、肝がんの方がいる

慢性肝炎とは、6か月以上にわたって肝臓の炎症が続いている状態を指します。この間、痛みもだるさも出ないことがほとんどで、そのために「様子を見る」まま数十年が過ぎてしまうことが珍しくありません。しかし炎症が続けば肝臓は少しずつ線維化し、肝硬変へ、そして肝がんへとつながっていきます。症状がないうちに手を打てるかどうかが、この病気の分かれ目です。

慢性肝炎の主な原因

同じ「慢性肝炎」でも、原因によって治療法はまったく異なります。ウイルスであれば抗ウイルス薬で抑え込め、脂肪肝であれば体重の管理が治療になり、自己免疫であればステロイドが必要になります。まず原因を確定させることが、すべての出発点です。

  • C型慢性肝炎HCV

    かつては治療が難しい病気でしたが、現在は直接作用型抗ウイルス薬(DAA)の内服で、多くの方が8〜12週間の服用でウイルスを排除できます。副作用も従来の治療に比べてはるかに少なくなりました。「昔、治療できないと言われた」方こそ、あらためてご相談いただきたい病気です。

  • B型慢性肝炎HBV

    ウイルスを完全に排除することは難しい一方、核酸アナログ製剤の内服でウイルス量を抑え、炎症の進行を止めることができます。治療の対象となるかどうかは、ウイルス量、ALT値、線維化の程度で判断します。対象でない場合も、活動性の変化を捉えるため定期的な受診が必要です。

  • 脂肪肝炎MASH

    脂肪肝のうち炎症と線維化を伴うもので、近年もっとも増えている慢性肝炎の原因です。肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧と重なることが多く、肝臓だけでなく心血管疾患のリスクにも直結します。薬より先に、食事と体重の管理が治療の中心となります。

  • アルコール性肝障害ALCOHOL

    長期の飲酒によって、脂肪肝から肝炎、肝線維症、肝硬変へと進みます。断酒により改善が期待できる段階があり、どこまで進んでいるかを評価することに意味があります。他の原因と重なると進行が加速するため、ウイルスや脂肪肝の合併の有無も同時に確認します。

  • 自己免疫性肝炎AIH

    免疫が自分の肝細胞を攻撃することで起こり、中年以降の女性に多くみられます。抗核抗体やIgGの上昇が手がかりとなり、ステロイドがよく効きます。指定難病として医療費の助成が受けられる病気でもあり、見つけ出す意義が大きい原因です。

  • 胆汁うっ滞性の肝疾患PBC / PSC

    原発性胆汁性胆管炎(PBC)や原発性硬化性胆管炎(PSC)では、ALP・γ-GTPが優位に上昇します。PBCは抗ミトコンドリア抗体M2で見当がつき、ウルソデオキシコール酸による治療が確立しています。かゆみが最初の症状として現れることがあります。

  • 薬剤性・サプリメントによる肝障害DILI

    継続して服用している薬や健康食品が、慢性的な肝機能異常の原因になっていることがあります。長く飲んでいるものほど疑われにくく、見落とされがちです。原因が特定できれば、中止によって改善が見込めます。

  • その他の原因OTHERS

    ヘモクロマトーシス(鉄の過剰蓄積)、ウィルソン病(銅の代謝異常)、甲状腺機能異常、セリアック病など、頻度は低いものの見逃せない原因があります。一般的な検査で説明がつかないときには、これらの可能性も検討します。

診療で大切にしていること

肝炎ウイルス検査は、一生に一度は受けてください

B型・C型肝炎ウイルスの感染は、症状がまったくないまま何十年も続きます。過去の輸血や医療行為、母子感染などが原因で、ご自身に心当たりがない方も多くいらっしゃいます。採血一回で判定でき、多くの自治体では無料または低額で受けられます。検査を受けていない方は、この機会にぜひご相談ください。感染が分かれば、現在の医療で十分に対処できます。

見るべきは炎症の強さだけでなく、線維化がどこまで進んだかです

ALTが高いかどうかは炎症の激しさを示しますが、将来のリスクを決めるのは肝臓がどれだけ硬くなったか(線維化)です。線維化が進むと、ALTがむしろ正常近くまで下がることさえあります。当院では、血小板数やFIB-4 indexといった採血からの指標と、超音波所見(肝表面の性状、脾臓の大きさ、血流)を組み合わせて線維化を評価し、必要に応じて精密な硬さの測定ができる施設へご紹介します。

ウイルスが消えても、肝がんの監視は終わりません

C型肝炎の治療でウイルスが排除された後も、すでに進んだ線維化があった方では肝がんの危険性が残ります。「治ったから通院は不要」と考えて中断してしまうと、最も治療しやすい早期の段階を見逃すことになります。当院では、治療後も定期的な腹部超音波検査と腫瘍マーカーによる監視を継続し、この検査の意味をそのつどご説明します。

治療費の負担は、制度で大きく軽減できます

B型・C型肝炎の抗ウイルス治療には、国と都道府県による肝炎治療医療費助成制度があり、多くの方が月額1〜2万円の自己負担で治療を受けられます。また、肝硬変・肝がんに対する助成や、自己免疫性肝炎の指定難病制度もあります。「費用が心配で治療に踏み切れない」という方は、まず制度の内容をご説明しますので、遠慮なくお尋ねください。

当院で行う検査

慢性肝炎の診療は、「原因は何か」「線維化はどこまで進んだか」「肝がんは出ていないか」という三つの問いに答え続けることです。当院では採血と腹部超音波検査を院内で行い、この三点を定期的に確認します。

肝機能・肝予備能の採血 AST・ALT・ALP・γ-GTPに加え、アルブミン、総ビリルビン、プロトロンビン時間、血小板数を確認します。特に血小板の低下は線維化の進行を反映する重要な指標で、数年単位の推移を追うことに意味があります。
肝炎ウイルス検査 HBs抗原・HBs抗体・HBc抗体、HCV抗体を確認し、陽性であればHBV-DNA定量、HCV-RNA定量へ進みます。過去に感染したことがある方(HBc抗体陽性)は、免疫を抑える治療を受ける際に再活性化のリスクがあるため、その情報自体が今後の医療で重要になります。
自己抗体・免疫グロブリン 抗核抗体、抗ミトコンドリア抗体M2、IgG・IgM・IgAを測定し、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎を評価します。ウイルスが陰性で肝機能異常が続く場合には、必ず確認しておきたい項目です。
代謝・全身状態の評価 血糖・HbA1c、脂質、尿酸、フェリチン、甲状腺機能を確認します。脂肪肝炎では糖尿病や脂質異常症の合併が多く、これらの管理が肝臓の治療そのものになります。フェリチンは鉄過剰の評価にも用います。
線維化の評価
(FIB-4 index など)
年齢、AST、ALT、血小板数から算出する指標で、追加の採血なしに線維化の進行度をおおまかに推定できます。値が高い場合には、より詳しい評価が必要な段階と判断します。当院では結果を数値でお示しし、その意味をご説明します。
腹部超音波検査 肝臓の表面の凹凸、内部の粗さ、脾臓の大きさ、門脈の血流、腹水の有無を確認し、線維化の進行と肝硬変への移行を評価します。同時に、肝がんの有無を調べる検査でもあります。被ばくがなく、繰り返し行えることが最大の利点です。
腫瘍マーカー AFP、AFP-L3分画、PIVKA-IIを、超音波検査とあわせて定期的に測定します。単独では判断できませんが、超音波と組み合わせることで早期の発見率が高まります。
連携医療機関での検査
(必要時)
肝硬度測定(エラストグラフィ)、造影CT・EOB-MRI、肝生検が必要な場合には、肝疾患の診療体制が整った病院へご紹介します。抗ウイルス治療の導入も、連携のうえで進めることができます。

治療の選択肢

慢性肝炎の治療は、原因ごとにはっきりと定まっています。ウイルス性であれば抗ウイルス薬、脂肪肝炎であれば減量、自己免疫性であればステロイド。そのうえで、肝がんの監視をどの間隔で続けるかを決めていきます。

C型肝炎の抗ウイルス治療 直接作用型抗ウイルス薬(DAA)を8〜12週間内服します。従来のインターフェロン治療と異なり注射は不要で、副作用も大幅に軽減されました。ウイルスが排除できた場合も、線維化が進んでいた方では肝がんの監視を継続します。医療費助成の対象です。
B型肝炎の核酸アナログ治療 エンテカビルやテノホビルなどを内服し、ウイルスの増殖を抑えます。炎症が鎮まり、線維化の進行を止められることが分かっています。自己判断で中止すると肝炎が再燃し、重症化することがあるため、継続と定期受診が欠かせません。こちらも医療費助成の対象です。
非活動性キャリアの経過観察 B型肝炎ウイルスを持っていても、現時点で治療の対象とならない方がいます。この場合も「治った」わけではなく、年齢や体調の変化で活動性が高まることがあるため、定期的な採血と超音波検査を続けます。当院ではこの間隔を明示し、通院が途切れないようにします。
脂肪肝炎への栄養指導 体重を数%減らすだけでも肝臓の脂肪と炎症は改善し、さらに減量できれば線維化の改善も期待できます。当院では管理栄養士4名体制で、糖質制限をベースとした栄養指導を行い、薬に頼らない改善に取り組んでいます。糖尿病治療薬の減量につながることもあります。
断酒・節酒の支援 アルコールが関与する場合、断酒は最も効果の大きい治療です。ウイルス性肝炎や脂肪肝炎と重なっている場合には、少量の飲酒でも進行を早めます。目標を一緒に設定し、採血の推移という客観的な指標を共有しながら継続を支えます。
自己免疫性肝炎・PBCの治療 自己免疫性肝炎ではステロイドを中心とした免疫抑制療法、原発性胆汁性胆管炎ではウルソデオキシコール酸を用います。導入は専門施設と連携して行い、その後の維持療法と副作用の管理を当院で担当することが可能です。
合併疾患の管理 糖尿病、脂質異常症、高血圧の管理は、肝臓の予後にも心血管疾患の予防にも直結します。当院では院内でPWV・ABI検査を実施でき、動脈硬化の程度を数値として把握したうえで、肝臓と血管の両面から管理します。
漢方治療 倦怠感、食欲不振、こむら返り、冷えなど、慢性肝疾患に伴う症状に対して漢方薬を用いることがあります。ただし肝硬変や肝がんのある方には使用を避けるべき漢方薬があり、また生薬製剤そのものが肝障害の原因となることもあります。当院は漢方専門医として、病期を確認したうえで安全に使える処方を選びます。

日常生活で心がけていただきたいこと

  • 指示された間隔での受診と、腹部超音波検査を欠かさない
  • 飲酒は原則やめる(ウイルス性肝炎では少量でも進行を早めます)
  • 体重を記録し、緩やかな減量を続ける
  • 「肝臓に良い」とうたう健康食品を、自己判断で追加しない
  • 鉄分の多いサプリメントは、C型肝炎では控える(医師にご相談を)
  • 市販薬を使う前に、肝機能への影響を確認する
  • B型肝炎の内服薬を、体調がよくても自己判断で中止しない
  • 他院で治療を受ける際は、肝炎の既往を必ず申告する

とくに最後の項目は重要です。B型肝炎ウイルスに以前感染したことのある方は、抗がん剤やステロイド、生物学的製剤による治療を受けたときに、ウイルスが再び活動を始めることがあります。ご自身の肝炎ウイルス検査の結果を控えとして持っておくと、どの医療機関でも安全な治療が受けられます。

当院の慢性肝炎診療の特徴

  • SURVEILLANCE

    肝がんの監視を、途切れさせない仕組みで続けます

    慢性肝炎の診療でもっとも大切なのは、定期的な腹部超音波検査と腫瘍マーカーの測定を、何年も続けることです。当院では院内で超音波検査を実施でき、次回の検査時期を明示したうえで、かかりつけ医として継続的に管理します。症状がないまま通院が途切れることを、最も避けたいと考えています。

  • NUTRITION

    管理栄養士4名体制で、脂肪肝炎に食事から取り組みます

    脂肪肝炎に対しては、体重の管理が最も確実な治療です。当院では管理栄養士4名が在籍し、糖質制限をベースにした栄養指導を行っています。「痩せましょう」で終わらせず、実際の食事内容に沿って続けられる形に落とし込み、採血と体重の推移で効果を確認していきます。

  • COORDINATION

    専門医療機関と連携し、治療導入から維持まで支えます

    抗ウイルス治療の導入や、肝硬度測定・肝生検などの精密検査が必要な場合には、肝疾患の診療体制が整った病院へご紹介します。そのうえで、日常の管理と定期的な検査は当院で担当し、通院の負担を抑えながら必要な医療を受けていただける形を目指します。

  • KAMPO

    漢方専門医として、安全性を見極めたうえで用います

    慢性肝疾患では、倦怠感やこむら返りなど、検査値には表れない不調が続くことがあります。当院は漢方専門医としての診療も行っており、こうした症状に漢方薬を用いることがあります。同時に、肝疾患のある方が避けるべき生薬や製剤についても把握しており、安全性を確認したうえで処方します。

受診の流れ

これまでの経過と検査結果をうかがう

健診結果、以前の採血データ、他院での診断内容をお持ちください。何年前から数値の異常があるかが分かると、進行の速さを推定できます。市販薬・サプリメントを含めた服用中のものも、あわせてお教えください。

原因を確定し、線維化の程度を評価する

肝炎ウイルス、自己抗体、代謝の指標を調べ、原因を絞り込みます。同時に、血小板数・FIB-4 indexと腹部超音波検査から、線維化がどの段階にあるかを評価します。ここまでで、今後の方針の骨格が決まります。

治療方針と、監視の間隔を決める

抗ウイルス治療の適応があるか、栄養指導を中心に進めるか、専門施設への紹介が必要かをご説明します。あわせて、腹部超音波検査と腫瘍マーカーをどの間隔で行うかを決め、次回の予定をお示しします。医療費助成が使える場合は、手続きもご案内します。

長期にわたり、経過を追い続ける

慢性肝炎の管理は、年単位・十年単位で続くものです。採血と超音波検査の推移を蓄積し、変化があればその都度対応します。生活習慣病の管理やワクチン接種も含め、かかりつけ医として全体を見ていきます。

早めにご相談いただきたい症状

慢性肝炎の経過中に次の症状が現れたら、次回予約を待たずにご連絡ください

  • 白目や皮膚が黄色くなってきた
  • 足のむくみが続く、お腹が張って大きくなってきた
  • 吐血した、便が黒くタール状になった
  • あざができやすい、歯ぐきから出血しやすい
  • ぼんやりする、眠気が強い、昼夜が逆転している
  • 急にだるさが強くなった、食欲がなくなった
  • 体重が思い当たる理由なく減ってきた

これらは肝硬変への進行や、食道・胃静脈瘤からの出血、肝性脳症、肝がんの発生を示唆する症状です。慢性肝炎は普段ほとんど症状が出ないからこそ、こうした変化が現れたときには早めの評価が必要になります。吐血や黒い便、意識の変化がある場合は、当日中の受診または救急要請をご検討ください。

よくあるご質問

  • C型肝炎は、本当に飲み薬だけで治るのですか。

    現在の直接作用型抗ウイルス薬(DAA)は、8〜12週間の内服で高い確率でウイルスを排除できます。かつてのインターフェロン治療のような発熱や強い倦怠感といった副作用も、大きく軽減されました。以前「年齢や体調から治療は難しい」と言われた方でも、現在は治療できる場合があります。ただしウイルスが消えた後も、線維化が進んでいた方では肝がんの監視を続ける必要があります。

  • B型肝炎の薬は、一生飲み続けなければいけませんか。

    多くの場合、長期の内服が必要になります。核酸アナログ製剤はウイルスの増殖を抑える薬で、ウイルスそのものを排除するものではないためです。中止できる条件が整う方もいますが、自己判断で中止すると肝炎が激しく再燃し、重症化することがあります。中止の可否は必ず主治医と相談のうえ、慎重に判断します。

  • 肝炎ウイルス検査は、どこで受けられますか。

    当院の採血で確認できます。また多くの自治体では、無料または低額での肝炎ウイルス検診を実施しています。B型・C型肝炎は症状がないまま何十年も経過するため、一度も受けたことがない方は、年齢にかかわらず一生に一度は受けていただきたい検査です。結果が陰性であれば、それ以降の心配が減ることにも意味があります。

  • 治療にはどのくらい費用がかかりますか。

    B型・C型肝炎の抗ウイルス治療には国と都道府県による医療費助成制度があり、所得に応じて月額1〜2万円程度の自己負担で治療を受けられる場合がほとんどです。申請には診断書と手続きが必要ですので、対象となる方には当院からご案内します。自己免疫性肝炎については、指定難病としての助成制度があります。

  • ALTが正常になったので、もう通院しなくてよいですか。

    数値が落ち着いていても、通院の中止はお勧めできません。線維化が進んだ状態ではALTがむしろ下がることがあり、また肝がんは炎症が鎮まった後にも発生します。慢性肝炎の管理で本当に必要なのは、症状も数値の異常もない時期に、定期的な超音波検査を続けることです。この検査こそが、治療可能な早期の段階で見つける唯一の方法です。

  • 家族にうつる心配はありますか。

    B型・C型肝炎は血液を介して感染するため、日常生活の接触(食事、入浴、握手など)でうつることはありません。カミソリや歯ブラシの共用を避けていただければ十分です。B型肝炎については、同居のご家族やパートナーの方にワクチン接種をお勧めできます。脂肪肝炎、アルコール性、自己免疫性の肝炎は感染しません。

  • 脂肪肝と言われましたが、慢性肝炎とは違うのですか。

    脂肪肝のうち、炎症と線維化を伴うものを脂肪肝炎(MASH)と呼び、これは慢性肝炎のひとつです。単純な脂肪の蓄積にとどまるものと、炎症が続いて肝硬変・肝がんへ進むものとを、採血の線維化指標と超音波所見で見分けることが大切です。当院では管理栄養士による栄養指導を組み合わせ、進行を止めることを目標に管理します。

  • 市販のサプリメントで肝臓を守れますか。

    残念ながら、慢性肝炎の進行を防ぐ効果が確立された健康食品はありません。それどころか、健康食品や生薬製剤自体が薬剤性肝障害の原因となることがあり、肝疾患のある方ではより注意が必要です。またC型肝炎では鉄の過剰摂取が炎症を強めるとされ、鉄分入りのサプリメントは控えていただくことがあります。服用をご検討の際は、必ず一度ご相談ください。

  • 他院で治療中ですが、こちらで検査だけ受けることはできますか。

    可能です。定期的な採血と腹部超音波検査を当院で行い、結果を主治医の先生と共有する形にも対応できます。通院の負担を減らしながら必要な監視を続けられるよう、現在の治療内容を踏まえて役割分担をご相談させてください。過去の検査結果をお持ちいただけると、経過の把握がより正確になります。

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