入院せず自宅で受ける睡眠検査PSG|簡易検査との違いと費用|吹田・千里丘|千里丘かがやきクリニック|吹田市長野東の内科・消化器内科

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入院せず自宅で受ける睡眠検査PSG|簡易検査との違いと費用|吹田・千里丘

入院せず自宅で受ける睡眠検査PSG|簡易検査との違いと費用|吹田・千里丘|千里丘かがやきクリニック|吹田市長野東の内科・消化器内科

2026年9月20日

入院せず自宅で受ける睡眠検査PSG|簡易検査との違いと費用|吹田・千里丘

睡眠時無呼吸の精密検査は自宅でできます――簡易検査とPSGの違い

「家族にいびきがうるさい、息が止まっていると言われた」「昼間の眠気がひどいが、仕事を休んで入院検査をする余裕はない」。睡眠時無呼吸症候群が気になっていても、検査のハードルが高いと感じている方は少なくありません。この記事では、睡眠検査の種類と違い、そして当院で行っている自宅での精密睡眠検査(終夜睡眠ポリグラフ検査:PSG)について解説します。

睡眠時無呼吸症候群は、見逃されやすい病気です

米国の働く世代を対象とした研究では、中等症以上の睡眠時無呼吸症候群がある人のうち、女性の93%、男性の82%が診断されていないと推定されました[1]。本人は眠っている間の呼吸の状態に気づけないため、「疲れがとれない」「年のせい」と思い込んでいることが多いのです。

未治療の睡眠時無呼吸は、日中の眠気や集中力の低下だけでなく、高血圧や心臓病、脳卒中などのリスクにも関わります。気になる症状があれば、まず検査で状態を確かめることが第一歩です。

こんな症状があれば検査を考えましょう

睡眠時無呼吸症候群でよくみられるサインには、次のようなものがあります。

・大きないびきを毎晩のようにかく、または家族に指摘される ・寝ている間に呼吸が止まっている、あえぐような呼吸をしていると言われる ・十分に寝たはずなのに朝すっきりしない、起きたときに頭が痛い ・会議中や運転中、食後に強い眠気がある ・夜中に何度もトイレに起きる ・寝汗が多い、寝返りが多く眠りが浅い ・高血圧、糖尿病、心房細動などを指摘されている

いびきがなくても睡眠時無呼吸がある方もいます。特に女性や閉経後の方では、いびきが目立たず、不眠や疲れやすさ、気分の落ち込みとして表れることもあります。

睡眠検査には2つの種類があります

一つは簡易検査(簡易睡眠モニター)です。鼻の下に空気の流れを測るセンサー、指に酸素の値を測るセンサーなどを付けて一晩眠ります。手軽に自宅で行えるのが利点です。

もう一つが終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)です。呼吸や酸素の値に加えて、脳波、目の動き、あごの筋肉の動き、心電図、体の向き、足の動きなどを同時に記録します。脳波を測ることで「実際に眠っている時間」と「眠りの深さ」がわかり、呼吸の乱れで眠りが何回途切れているかまで評価できます。

簡易検査だけでは足りないことがある理由

簡易検査では脳波を測らないため、実際に眠っていた時間がわかりません。そのため、起きていた時間も含めた記録時間全体で無呼吸の回数を割ることになり、重症度が実際より低く出ることがあります。また、酸素の値があまり下がらないタイプの浅い呼吸(低呼吸)で、眠りだけが途切れている場合は、簡易検査では拾いきれません。

米国睡眠医学会の診療ガイドラインでも、簡易検査の結果が陰性、判定困難、または記録が不十分だった場合で、睡眠時無呼吸の疑いが残るときはPSGを行うよう勧めています。また、重い心臓や肺の病気がある方、脳卒中の既往がある方、強い不眠がある方などでは、はじめからPSGで評価することが推奨されています[2]。

特に次のような方では、簡易検査で「軽症」「異常なし」と言われても、PSGでの再評価を検討する価値があります。

・日中の眠気が強く、居眠り運転しそうになったことがある ・やせ型の方、女性の方(酸素の値が大きく下がらない低呼吸が中心のことがある) ・朝の頭痛、夜間の頻尿、寝汗、熟睡感のなさが続いている ・高血圧が薬でなかなか下がらない

自宅でのPSGは、よく眠れて結果も信頼できる

「精密検査は病院に一泊するもの」というイメージがあるかもしれません。しかし、慣れない病院のベッドでは緊張して眠れず、ふだんの睡眠とは違う結果になることがあります。

睡眠時無呼吸が強く疑われる患者さん66人に、自宅でのPSGと病院でのPSGの両方を受けてもらって比較した研究では、自宅のほうが睡眠効率が高く(82%対75%)、睡眠時間も長く、寝付くまでの時間も短くなりました。無呼吸の重症度を示す数値は両者で同程度で、記録の失敗も少なく、67%の方が自宅での検査を希望しました[3]。

当院では、この自宅でのPSGを実施しています。仕事を休んで入院する必要がなく、ふだんの寝室、ふだんの枕で、いつもに近い睡眠を記録できます。小さなお子さんや介護が必要なご家族がいて、家を空けにくい方にも受けていただきやすい検査です。

検査の流れ

  • 外来で症状を伺い、眠気の程度を確認します。
  • 検査日を決め、機器の付け方をご説明します。装着方法(ご自宅で装着)
  • ご自宅でいつもどおりに一晩眠ります。
  • 翌日、機器を返却していただきます。
  • 専門的な解析を行い、7日ほどで結果をご説明します。

検査の日の過ごし方

検査の日は、できるだけふだんどおりに過ごしてください。昼寝や、夕方以降のカフェイン、飲酒は、睡眠の状態を変えてしまうため控えめにします。入浴は機器を付ける前に済ませ、整髪料やクリームは付けないでください。センサーが外れても、多くの場合は付け直せば記録を続けられます。

結果によって変わる治療

PSGで無呼吸・低呼吸指数(AHI)が1時間あたり20回以上で、眠気などの症状がある場合、日本ではCPAP(持続陽圧呼吸療法)が健康保険の対象になります(簡易検査のみの場合は40回以上が目安です)。簡易検査では基準に届かなかった方でも、PSGでは治療の対象になることがあります。

軽症の方では、歯科でのマウスピース、減量、横向きで寝る工夫なども選択肢です。当院では管理栄養士4名による減量のサポートも行っています。

当院でできないこと

日中の強い眠気の原因としてナルコレプシーなどの過眠症が疑われる場合には、昼間に繰り返し眠ってもらう反復睡眠潜時検査(MSLT)が必要です。当院ではMSLTは行っていないため、必要な方は睡眠の専門施設をご紹介します。

まずは眠気のセルフチェックから

日中の眠気の程度は、エプワース眠気尺度(ESS)で簡単に確認できます。8つの場面での眠くなりやすさを0〜3点で答える質問票で、世界中で使われています[4]。合計が11点以上の場合は、日中の眠気が強い状態と考えられます。当院のサイトでは、ESSを自動で計算できるページをご用意しています。点数が高かった方は、結果を持って受診してください。

費用の目安

自宅でのPSGは健康保険の対象です。3割負担の場合の目安:約6,000円

よくあるご質問

Q. 自宅でうまく眠れなかったらどうなりますか。
A. 多少寝付きが悪くても、ある程度の睡眠時間が記録できれば評価は可能です。記録が不十分な場合は、再検査をご相談します。

Q. 睡眠薬を飲んでいても検査できますか。
A. ふだん飲んでいる薬は、原則としてそのまま服用していただきます。事前にお薬の内容をお知らせください。

Q. 検査の結果、治療が必要ない場合もありますか。
A. はい。PSGで無呼吸が軽いとわかれば、いびきや眠気の原因をほかに探すことになります。睡眠不足、不眠症、むずむず脚症候群、薬の影響など、原因に応じた対応をご提案します。

Q. 以前、他院の簡易検査で「軽症」と言われました。
A. 症状が続いている場合は、PSGでの再評価をお勧めすることがあります。以前の検査結果をお持ちください。

関連ページ

・睡眠時無呼吸症候群:https://kagayaki-cl.jp/disease/sleep-apnea-syndrome/
・睡眠時無呼吸症候群専門外来サイト:https://kagayaki-clinic.netlify.app/
・エプワース眠気尺度(ESS)セルフチェック:https://kagayaki-cl.jp/disease/ess/
・CPAPがつらい・続かない方へ:【医療コラム Link】
・ナルコレプシー:https://kagayaki-cl.jp/disease/narcolepsy/

参考文献

  1. Estimation of the clinically diagnosed proportion of sleep apnea syndrome in middle-aged men and women 著者:Young T, Evans L, Finn L, Palta M 掲載誌:Sleep. 1997;20(9):705-706 発行:1997年9月 DOI:10.1093/sleep/20.9.705 要約:米国の就労成人4,925人の質問票と、うち1,090人の検査室PSGから、診断されていない睡眠時無呼吸症候群の割合を推定した。中等症以上の睡眠時無呼吸症候群の女性の93%、男性の82%が未診断と推定された。
  2. Clinical Practice Guideline for Diagnostic Testing for Adult Obstructive Sleep Apnea: An American Academy of Sleep Medicine Clinical Practice Guideline 著者:Kapur VK, Auckley DH, Chowdhuri S, Kuhlmann DC, Mehra R, Ramar K, Harrod CG 掲載誌:J Clin Sleep Med. 2017;13(3):479-504 発行:2017年3月 DOI:10.5664/jcsm.6506 要約:米国睡眠医学会による成人の閉塞性睡眠時無呼吸の診断検査ガイドライン。簡易検査が陰性・判定困難・不十分な場合はPSGを行うこと、重い心肺疾患や脳卒中既往、重い不眠などがある場合はPSGを用いることを推奨している。
  3. Sleep efficiency during sleep studies: results of a prospective study comparing home-based and in-hospital polysomnography 著者:Bruyneel M, Sanida C, Art G, Libert W, Cuvelier L, Paesmans M, Sergysels R, Ninane V 掲載誌:J Sleep Res. 2011;20(1 Pt 2):201-206 発行:2011年3月 DOI:10.1111/j.1365-2869.2010.00859.x 要約:睡眠時無呼吸が強く疑われる66人に、自宅での無監視PSGと病院での監視下PSGを2週間以内に行ったクロスオーバー研究。自宅のほうが睡眠効率が高く睡眠時間も長く、AHIは同程度で、67%が自宅での検査を好んだ。
  4. A new method for measuring daytime sleepiness: the Epworth sleepiness scale 著者:Johns MW 掲載誌:Sleep. 1991;14(6):540-545 発行:1991年12月 DOI:10.1093/sleep/14.6.540 要約:日常の8つの場面での居眠りのしやすさを自己評価するエプワース眠気尺度を開発した原著。健常者30人と睡眠障害患者150人で検討し、合計点が睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーなどの患者と健常者を有意に区別した。

大阪府吹田市長野東19番6号
千里丘かがやきクリニック

院長 有光潤介

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