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気管支喘息とは?症状・検査から、吸入薬による治療と悪化を防ぐコツまで

気管支喘息とは?症状・検査から、吸入薬による治療と悪化を防ぐコツまで|千里丘かがやきクリニック|吹田市長野東の内科・消化器内科

2026年11月01日

気管支喘息とは?症状・検査から、吸入薬による治療と悪化を防ぐコツまで

Bronchial Asthma

気管支喘息の基礎知識と、治療で目指すゴール

執筆:千里丘かがやきクリニック 院長 有光 潤介/公開日:2026年11月1日

気管支喘息(以下、喘息)は、子どもから高齢者まで、どの年代にも起こる身近な病気です。日本で喘息の可能性がある人は、約1,000万人にのぼるとされています[1]。

吸入ステロイドなどの治療が広まったことで、喘息で亡くなる人は年間約7,000人から、近年は約1,000人まで減りました。一方で、症状が十分にコントロールされていない人は今も少なくありません[1]。この記事では、喘息のしくみと検査、治療の考え方、悪化を防ぐコツを整理します。

Point

この記事のポイント

  1. 喘息は気道に慢性的な炎症が続く病気で、治療の中心は炎症をおさえる吸入ステロイドです
  2. 発作止めの吸入薬に頼りすぎると、悪化や死亡のリスクが高まります
  3. 治療のゴールは、症状をなくし、悪化のない状態(臨床的寛解)を保つことです

参考文献

  1. Practical Guidelines for Asthma Management (PGAM): Digest edition著者:Tamaoki J, Nagase H, Sano H, ほか雑誌:Respir Investig. 2025;63(3):405-421発行日:2025年5月DOI:10.1016/j.resinv.2025.03.009要約:日本喘息学会による実践ガイドラインの要約。国内の喘息の可能性がある人は約1,000万人で、喘息死は年間約7,000人から約1,000人に減ったとした。診断時から中用量の吸入ステロイド・長時間作用性β2刺激薬の配合薬で治療を始め、臨床的寛解を目指すことを勧めた。
  2. Executive summary: Japanese guidelines for adult asthma (JGL) 2021著者:Niimi A, Fukunaga K, Taniguchi M, ほか雑誌:Allergol Int. 2023;72(2):207-226発行日:2023年4月DOI:10.1016/j.alit.2023.02.006要約:日本アレルギー学会の成人喘息ガイドライン2021年版の要約。重症度を4段階に分け、治療の基本は吸入ステロイドによる長期管理とした。吸入ステロイドは悪化や喘息死を減らすが、中止すると悪化しやすいとし、発作治療薬の過剰使用を死亡の危険因子に挙げた。
  3. Asthma phenotypes: nonallergic (intrinsic) asthma著者:Peters SP雑誌:J Allergy Clin Immunol Pract. 2014;2(6):650-652発行日:2014年11月DOI:10.1016/j.jaip.2014.09.006要約:非アレルギー性(内因性)喘息の総説。季節性・通年性アレルゲンへの感作が確認できない喘息と定義し、喘息の10〜33%を占め、アレルギー性より発症が遅く、女性に多く、重症例が多いとした。
  4. Comparison of atopic cough with cough variant asthma: is atopic cough a precursor of asthma?著者:Fujimura M, Ogawa H, Nishizawa Y, ほか雑誌:Thorax. 2003;58(1):14-18発行日:2003年1月URL:https://thorax.bmj.com/content/58/1/14要約:咳喘息とアトピー咳嗽の経過を比べた日本の後ろ向き研究。咳喘息は喘鳴や息苦しさがなく咳だけが続き、気管支拡張薬で改善する喘息の一型とし、吸入ステロイドを使わなかった咳喘息では20人中6人が典型的な喘息に移行した。
  5. Overuse of short-acting β2-agonists in asthma is associated with increased risk of exacerbation and mortality: a nationwide cohort study of the global SABINA programme著者:Nwaru BI, Ekström M, Hasvold P, ほか雑誌:Eur Respir J. 2020;55(4):1901872発行日:2020年4月DOI:10.1183/13993003.01872-2019要約:スウェーデンの全国登録データを用いた喘息患者のコホート研究。約3割が発作止めの吸入薬を年3本以上受け取り、本数が多いほど悪化のリスク(年3〜5本でHR 1.26、11本以上で1.77)と死亡のリスクが段階的に高かった。

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