間欠型喘息とは?症状がたまにでも油断できない理由と、治療・受診の目安|千里丘かがやきクリニック|吹田市長野東の内科・消化器内科

〒565-0816大阪府吹田市長野東19-6

06-6878-3303

睡眠時無呼吸症候群(SAS)
外来サイト
WEB予約 LINE予約
睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来サイト
内観

間欠型喘息とは?症状がたまにでも油断できない理由と、治療・受診の目安

間欠型喘息とは?症状がたまにでも油断できない理由と、治療・受診の目安|千里丘かがやきクリニック|吹田市長野東の内科・消化器内科

2026年11月01日

間欠型喘息とは?症状がたまにでも油断できない理由と、治療・受診の目安

Intermittent Asthma

症状がたまにでも油断できない、間欠型喘息

執筆:千里丘かがやきクリニック 院長 有光 潤介/公開日:2026年11月1日

「ふだんは何ともないけれど、かぜをひくとゼーゼーする」「季節の変わり目にだけ、夜に咳が出て息苦しくなる」。こうした症状がたまにしか出ない喘息は、軽い病気と思われがちです。

しかし、喘息の悪化は、重症の人や治療がうまくいっていない人だけでなく、軽症の人にも起こることがわかっています[1]。この記事では、症状がまれな「間欠型」の喘息について、特徴と注意点、治療の考え方を整理します。

Point

この記事のポイント

  1. 間欠型は、症状が週1回未満で軽く、夜の症状も月2回未満にとどまるタイプの喘息です
  2. 症状がまれでも悪化は起こりえます。発作止めの吸入薬に頼りすぎると、悪化や死亡のリスクが高まります
  3. 症状が月1回以上ある場合は、吸入ステロイドを毎日使う治療が勧められています

参考文献

  1. Executive summary: Japanese guidelines for adult asthma (JGL) 2021著者:Niimi A, Fukunaga K, Taniguchi M, ほか雑誌:Allergol Int. 2023;72(2):207-226発行日:2023年4月DOI:10.1016/j.alit.2023.02.006要約:日本アレルギー学会の成人喘息ガイドライン2021年版の要約。軽症間欠型を症状が週1回未満・夜間症状が月2回未満と定義し、症状が月1回以上なら低用量吸入ステロイドを推奨した。発作治療薬の過剰使用や吸入ステロイド未使用を死亡の危険因子に挙げた。
  2. Global Strategy for Asthma Management and Prevention (2024 update)著者:Global Initiative for Asthma(GINA)媒体:GINAウェブサイト(PDF)発行年:2024年URL:https://ginasthma.org/wp-content/uploads/2024/05/GINA-2024-Strategy-Report-24_05_22_WMS.pdf要約:世界の喘息治療の指針。「軽症の喘息」は治療後に振り返ってしか判断できない呼び方で、症状がまれな人はリスクが低く吸入ステロイドも不要と誤解されやすいとして、臨床ではなるべく使わないよう提案した。
  3. Overuse of short-acting β2-agonists in asthma is associated with increased risk of exacerbation and mortality: a nationwide cohort study of the global SABINA programme著者:Nwaru BI, Ekström M, Hasvold P, ほか雑誌:Eur Respir J. 2020;55(4):1901872発行日:2020年4月DOI:10.1183/13993003.01872-2019要約:スウェーデンの全国登録データを用いた喘息患者のコホート研究。約3割が発作止めの吸入薬を年3本以上受け取り、本数が多いほど悪化のリスク(年3〜5本でHR 1.26、11本以上で1.77)と死亡のリスクが段階的に高かった。
  4. Inhaled Combined Budesonide–Formoterol as Needed in Mild Asthma著者:O’Byrne PM, FitzGerald JM, Bateman ED, ほか雑誌:N Engl J Med. 2018;378(20):1865-1876発行日:2018年5月DOI:10.1056/NEJMoa1715274要約:軽症喘息の患者を対象にした52週間の二重盲検ランダム化比較試験(SYGMA 1)。ブデソニド・ホルモテロールの頓用で、重い悪化の年間発生率は発作止め単独の0.20に対し0.07(64%減)で、吸入ステロイドの量は毎日の維持療法の17%だった。
  5. シムビコートタービュヘイラー 医薬品インタビューフォーム(2025年2月 改訂第17版)著者:製造販売元媒体:医薬品情報データベース(JAPIC、PDF)発行日:2025年2月URL:https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00008583.pdf要約:ブデソニド・ホルモテロール配合吸入薬の医薬品インタビューフォーム。気管支喘息への承認用法は維持療法としての定期吸入で、維持療法に加えて発作時に頓用吸入する方法は2012年に追加承認されたとした。

TOP